夏に向けてアトピーを悪化させないために知っておきたい心得 |
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感染症は接触感染により発症します。感染症にかかってしまったら患部をチュビファーストやリント布などで保護し、 家族やパートナー間でうつし合いをしないようにしましょう。
お風呂に入るときは、傷を悪化させないように、タオルなどでこすりすぎないようにしてください。
感染症は、人にうつす・人からうつるという以前に、自分から自分へもうつります。患部の滲出液がついた指で患部以外の肌を触って 自家感染をし、症状を広げていくケースもよくあることです。なかなか治らない連鎖に陥って しまうので、基本は「患部をカバー」と覚えておいてください。

また、ヘルペスの場合は、ウイルスが感染源です。ウイルスは、ヒトやたんぱく質に寄生していないと生きられません。 ヘルペスの菌自体は弱いもので、家具やドアノブなどに付着しても生きてはいけないのですが、人の傷口ではしっかり生き続けて悪さをします。 ヘルペスは自然治癒もありえる感染症ですが、ステロイドを使っている限りは免疫力を下げ続けますから、自然治癒の能力を下げてしまうのは自明です。
なお、傷ややけどなどがなく、皮膚表面のバリア機能がしっかりしている人の場合は簡単にはうつりません。 しかし、アトピーの炎症をステロイド剤で抑えている方の場合は、要注意。一見、炎症や掻きこわしがなくても、ステロイドを使っているのなら、 見た目上は皮膚バリアが保たれているだけで、体内では免疫力が落ちた状態になっていますから、簡単に感染しまうことが考えられます。
感染症にかかってしまった場合は、絶対にステロイド剤やプロトピックなどの免疫抑制剤を使わないようにしましょう。
皮膚も臓器の一つ。直接触れることができる臓器です。自ら壊すことのないように大切に扱いたいものです
