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夏に向けてアトピーを悪化させないために知っておきたい心得



  • アトピー性皮膚炎には乾燥が大敵とよく言われます。乾燥肌にならないよう保湿剤が手放せないと言う方も多いのではないでしょうか。夏は湿度も高く、乾燥とは無縁のように思いますが、実生活の中ではそうでもありません。エアコンを使う機会が多いからです。エアコンを使う場合には部屋の湿度や肌の保湿に気を配りましょう。
    普段の生活の中でできる対策としては、このほかに寝具についてのものがあります。寝る時間は一日の中でも大きな割合を占めています。寝具にはダニやほこりなどのアレルゲンが溜まりやすいものです。防ダニシーツや丸洗い可能な布団を選択するのがオススメです。また、入浴剤にも注意が必要です。入浴剤の中には刺激が強く、より乾燥肌にしてしまうものもあるからです。もし利用するのであれば、肌の保湿の力を高めてくれる低刺激のものを選択しましょう。

  • プロトピックやステロイドは子供にも処方される可能性がある薬だということを覚えておきましょう。特にプロトピックは、効果が出ているように見えることも多い薬です。しかしその一方で、塗った後の赤みや汁、紫外線を浴びることでの色素沈着など、様々な副作用があることもわかっています。色素沈着や赤ら顔には注意が必要です。
    また、プロトピック軟膏をやめるときのリバウンドで赤みが出たりすることもあるのです。薬の効果だけでなく、リバウンドやプロトピックの害についてきちんと知っておくことで、「どこで子供の治療を続けるのか」という判断基準を持つこともできるでしょう。プロトピックの害については汁や肌の赤さなど、様々な点が報告されています。
    ステロイド剤やプロトピックなどの免疫抑制剤は決して使わないようにして下さい。 免疫力を下げてしまっては何もいいことがありません。  
    もともとアトピーは、命にかかわらない疾病ですが、プロトピックなどの強力な免疫抑制剤を用いることで命にかかわる疾病にもなってしまいます。そういう治療をよしとする医師がNGなのは言うまでもありませんが、受け入れてしまう患者にもならないようにしましょう。 知識を正しく持つことで自身を守ることができる、これが理想です。  
    「汗」から話が逸れましたが、汗の中の抗菌ペプチドがアトピーや感染症にはいいんだとばかりに、汗によるかぶれを我慢するのはまたストレスにもつながります。かゆみを助長するような場合は無理をせず、汗をかいた後は適度にシャワーを浴びるなどしてください。

  • 夏に向けて気を付けることは他にもあります。それは紫外線。春先から強まってきている紫外線ですが、夏を迎えると紫外線量はピークに達します。  
    紫外線を浴びてしまってアトピーが悪化したという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。紫外線は、肌の炎症や乾燥といった害をもたらします。  
    さらに、最近の研究では、「ランゲルハンス細胞」という細胞がアトピーに深くかかわっていると解ってきたのですが、この細胞は、 紫外線により減少してしまうそうなのです。  
    「ランゲルハンス細胞」は、ステロイド剤の塗布でもその多くを減少させてしまう(1日2回の塗布を5日間で50%のランゲルハンス細胞が減少) ことも解っています。アトピーの方でステロイドを使っていて紫外線にも無防備でいると、治癒するチャンスをどんどん失っていることにつながるのですね。  
    「ランゲルハンス細胞」については、今後の「あとぴナビ」で、論文などを通して詳しく紹介する予定 (今回の特集内によく出てきた「プロトピック」についても今後特集を組む予定)ですが、夏は紫外線対策がやはり重要だとの認識でいてください。  
    日焼けはやけどの一種です。肌にとっていいことはないものですので、夏場、海辺で甲羅干しをしたり、日焼けマシーンで肌を焼いたりは、 どういう肌の人においてもしない方が賢明なのです。  
    梅雨、そして夏、アトピーの方は何に注意をすればいいか、イメージしていただけたでしょうか。感染症にかかってしまったら病院で治療を受けるのがベター。薬での治療に抵抗がある方も多いかもしれませんが、抗菌剤、抗ウイルス剤、消毒薬などは時と場合によっては必要です (ステロイド剤をはじめとする免疫抑制剤は感染症に絶対用いてはいけません)。正しい知識で、楽しい夏をお過ごしください!

  • アトピーと診断される赤ちゃんが増えてきています。赤ちゃんのお肌は大人よりもずっと薄く、様々なトラブルが起きやすいものです。実際に、肌トラブルのために皮膚科を受診される子供も増えています。もちろん、医師による診断、治療、そして処方薬が必要な病気もたくさんあります。しかしアトピーに関して言えば、普段の生活の中でケアし、辛いかゆみや湿疹を改善していくための対策もたくさんあるのです。乳児のお肌は薄く、副作用も心配な分、上で挙げた「プロトピック軟膏」や「ステロイド」などの免疫抑制剤の使用はできる限り避けたい!と思う方も多いのではないでしょうか。ここでは赤ちゃん向けの夏のスキンケアについて紹介します。正しいスキンケアでかゆみや湿疹の改善を目指してみてください。

    まず、赤ちゃん肌のケアで大切なのは紫外線対策です。お肌が薄い分、日焼けで状態が悪化することも多いのです。また背が低いので、地面から照り返す紫外線も強くなり、きちんとした対策が必要となります。まず手軽に取り入れられるものの一つが、服装を工夫するというものです。通気性が良く、吸湿性にも優れた素材で、長袖、長ズボンの服を選ぶのがおすすめです。紫外線対策としてだけでなく、虫刺されによる肌トラブルを防ぐこともできます。
    しかし、子供の中には「長袖の服を嫌がる」「服装で日焼けを防ごうと思っても、すぐに脱いでしまう」という子もいるでしょう。そんなときにはベビー用の日焼け止めで紫外線対策をしましょう。ベビー用の日焼け止めなら乳児にも安心して使えます。また、洋服では隠せない顔や首にも有効です。汗で流れてしまうことも多いので、特に顔や首にはこまめに塗ってあげましょう。海に出かけるときにはより注意が必要です。ひどい火傷にしないために、紫外線カットの効果が強いものを選びましょう。海での肌の露出もなるべく少なくするのがおすすめです。そして、一日の終わりには、日焼け止めを石鹸でやさしく洗い流してあげてください。汚れが残っていると、肌のトラブルの原因となってしまうことがあります。洗った後はしっかりと保湿剤を塗り、乾燥を防ぎましょう。

    「夏だけ、肌の状態がひどい」「夏だけ肌のかゆみが辛い」と言う場合には、その原因が何なのか考えてみてください。原因を突き止め、それを改善することで悪化を防ぐことができるでしょう。








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