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薬物治療についての実態調査アンケート


  • 確かに、薬の使用が短期間の場合、副作用やリバウンド症状などが生じることはあまりありません。しかし、使用期間が長期間におよぶと、そのリスクは少しずつ高まります。症状がコントロールできなくなったり、皮膚の異常が現れた段階で薬物治療を中断すれば、生活に支障が生じるほどのリバウンド症状を経験することもあります。患者さんは使用期間に比例して不安感を抱えているという現状がみえてきます。
    病院で薬が処方される際「専門医の指導のもとに使えば副作用のリスクは非常に低い」と説明を受けます。しかしこれは「使用期間が短い場合」であり、繰り返し症状が現れると知らず知らずのうちに連用に至ることで、副作用のリスクを抱えていくことになります。
    もちろん、薬物治療を長期間続けることによるダメージは、一律に現れるものではありません。個人差があるので、比較的長期間使って問題がない方もいます。アンケート回答でも、「20年以上使用しているが、症状はコントロールできて皮膚の異常もない」という回答が1件ありました。その方は、ステロイド剤とプロトピック軟膏を週に2日ほど使っているそうです。薬を使っていない時期も数年間はあり、「上手に薬剤でコントロールできている」よい例と言えます。

  • しかし、薬を使用している患者さんの多くが、「薬剤の使用を止めたい」と考えている現状があります。薬物治療で症状をコントロールできている人(53名)【Q4】であっても、90%の方(48名)が「止めたい」と考えています。これは、副作用に対する不安だけでなく、コントロールできていても皮膚に異常がない人が4人に1人(13名)しかいないことも関係しているのでしょう。
    多くの人が「薬剤の使用を止めたい」と考えている現状が、医師側の説明不足にあるのか、患者側の認識不足にあるのか、あるいは誤った薬剤の情報に患者側が惑わされているのかは、一概には言えません。しかし、実際に多くの患者さんが、薬物治療を長期間受けながらも治らず、あるいは症状の有無にかかわらず皮膚に異常が現れている状況は、少なくとも医師が患者に説明する「専門医の指導のもとに治療を受ければ、副作用のリスクがなく(少なく)使用を続けられる」という言葉を自身の症状の変化からも納得できていない患者さんが多いことを示していると言えます。 
    薬剤により生じるダメージを一切受けずに使用し続けることは、効果と副作用が比例して現れる以上、使用期間が長くなればなるほど難しくなることは確かなことで、それは処方する医師自身も理解しているはずです。もちろん、リスクを最大限に回避できるように医師は考えて処方していると思いますが、医師が考えているほどそのリスクが回避できていないのが現状でしょう。

  • 薬物治療経験者のほとんどが、「薬でアトピー性皮膚炎は治らない」と感じています。このことは、患者さんの治療への期待と実際の治療に矛盾が生じていることを現わしています。 治療初期の患者さんの多くは、薬で病気が治ると期待しています。そして医師は、薬物治療が対症療法でしかないないことを知っています。  
    患者さんがかゆみを訴えれば、症状を解消する薬を処方することは当然かもしれません。しかし、薬があまり効かなくなると、患者さんは「薬では治らない」と感じ始めます。それでも症状は抑えたいので、知らず知らずのうちに薬の使用が長期化します。そしてやがては、病気を治すことよりも症状を抑えるだけの治療を「しかたなく選択する」ようになります。 治ることを望んでいたのに、症状を抑えるだけの治療に甘んじるしかない現状に、患者さんは不満を持っています。医師はその現実を受け止めているといえるでしょうか?
    もし、アトピーが治ると信じて薬を使い続けている患者さんが多ければ、今回アンケート結果は、全く異なるものになったはずです。
    最初は治ると思っていたけど、次第にあきらめモードで仕方なく薬を使う…。このように薬を使う意味合いが変化していくことに、医師も患者さんも正面から向き合っていく必要があるでしょう。


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