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ストレスとアトピーの関係も一目瞭然!「病は気から」を科学する



  • 慢性ストレスが突然死をもたらす
  • 村上教授らが発見したゲートウェイ反射は、重力に関するものだけではありません。その他に「電気」「痛み」「脳内の微小炎症」によるゲートウェイ反射を報告していますが、残念ながら、誌面ではすべてを紹介するスペースがありません。
    最後に、最新研究である「脳内の微小炎症」によるゲートウェイ反射を紹介しておきましょう。この研究では、マウスに慢性的なストレス(睡眠不足など)をかけた後、脳内に病原性T細胞を移入しました。すると、脳の血管に微小な炎症が生じて、マウスの胃・十二指腸で生じた炎症が引き金となり、心臓機能が低下して突然死してしまったのです。
    研究手法は、重力ゲートウェイ反射のときとほぼ同じで、多発性硬化症の動物モデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎をマウスに誘導して行われました。違いはストレスの内容で、マウスに睡眠不足などの慢性的ストレスをかけたということです〈図C〉。

  • ストレスの違いで血管ゲートの位置が変化
  • 実験の結果、重力ゲートウェイ反射と比較して大きく変化したのは、病原性T細胞が侵入する血管ゲートの位置でした。重力ストレスの場合は、第5腰髄の背側血管が侵入口でしたが、今回は、脳内の第3脳室、海かい馬ば、視床に囲まれた左右2か所の血管にゲートができました。微小炎症も、この血管の周囲だけに生じています。

    ところで、脳に生じた微小炎症は、突然死とどう関連しているのでしょう?それを調べるために、慢性的なストレスをかけた健康なマウスの同じ血管部位に、病原性T細胞なしでサイトカインを直接投与することで微小炎症を起こしてみました。
    すると、そのマウスも同様に、胃・十二指腸潰瘍、心機能低下を引き起こして突然死してしまったのです。その原因は、血管周囲で生じた微小炎症によって、炎症誘導因子であるアデノシン三リン酸(ATP)が分泌され、これが神経伝達物質として働き、通常は働いていない神経回路が活性化したことです。胃・十二指腸炎症や心機能低下は、この神経回路が原因で生じていたのです。
  • 「病は気から」の分子メカニズム
  • 寝不足だったり、常に床が濡れているという心地よくない心理的なストレス環境におかれたネズミが胃潰瘍になってしまうというのは、我々人間としても他人事ではない気分になります。
    脳内の微小炎症によるゲートウェイ反射は、まさに「病は気から」の分子メカニズムを解明しています。ここで大事なのは、原因がストレスだけでなく、免疫細胞の関与があったということです。
    血液中に病原性T細胞が多ければ、ストレスの感受性が強くなり、弱いストレスでも病気につながる確率が高くなります。同じストレスを受けてもその影響に個人差があるのは、このような仕組みによるものと考えられます。

    研究がさらに進めば、病原性T細胞を除去して脳の微小炎症を抑えてストレス耐性を強化するなど、新たな治療の可能性がみえてきます。
    今後の進展には、大きな期待をもって注目していきたいですね。


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