私の考えるアトピーの治し方 |
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- 体は間違いを起こさない。でも生き方は間違える
- アトピーを克服するために必要な心構えをお願いします。
- まず何よりも、自然治癒力を信頼することです。例えば、下痢は消化管に侵入してきた異物を早く出そうとする反応です。くしゃみは粘膜についた異物を外に排泄し、体を温めようとする反応です。アレルギー反応も同じで、体に必要な反応です。それが過剰なことが問題なのです。
- 人間の体は、自らを治そうとする反応しか起こさないのですね。
- 私達の体は間違いを起こさない。でも生き方は間違えてしまいますね。生活が豊かになると、人工的で快適な環境で身を守られていて、ストレスがなさすぎる生活になりがちです。すると生きるために必要な環境への適応能力を失ってしまうのです。それが自律神経の失調症状ともいえるでしょう。
対症療法でかゆみや炎症を抑えるのではなく、自律神経のバランスをよくし、アレルギー反応の起こりやすいリンパ球過多の状態を改めなければなりません。特にお子さんを持つ親御さんには、体と健康についての正しい知識を身につけてほしいのです。生活や食事に偏りがないかを常にチェックし、体の治癒反応を妨げることなく、自律神経のバランスよく生きていけば、薬を使わなくても病気を治せることを学んでください。病気を治すことは、今までの生き方を変えることなのです。
- 体を温め、血流をよくして、自律神経のバランスを整えよう
- アトピーを治すための生活改善ポイントを教えてください。
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まず体を冷やさないことがとても大切です。体を温めることによって血流をよくしましょう。体を温めるには、やはり入浴が手軽で効果的です。それから適度な運動ですね。姿勢を正すことも心がけてください。仙骨を前に出して首の骨を後ろに引き、よい姿勢で過ごせば、気持ちの持ち方も変わってきます。
リンパ球過多で副交感神経優位の人は、交感神経を刺激するといいです。そのためには屋外に出て運動し、日に当たるのが一番。紫外線は適度に浴びれば、それほど害のあるものではありません。お子さんの場合は外で遊ばせることが大切です。もっと積極的にリンパ球を減らすには、乾布摩擦も効果的です。ただしアレルギーの誘発因子とならないように、最初は暖かい部屋でやってみるなど少しずつ加減しながら行うのがポイントです。無理をしたり離脱症状などで交感神経優位になっている人は、逆にゆったりとリラックスすることが大切。睡眠をたっぷりとって、ゆっくりと入浴したり、静かにリラックスできる環境に身を置くように心がけてください。いずれにしても、自律神経のバランスが保てる方向でいろいろ工夫してみてください。晴れて気持ちの良い日は外出して散歩してみたり、天気の悪い日は家でのんびり過ごすなど、体が自然に欲求している感覚に敏感になれるとしめたものですね。
