アトピー性皮膚炎 皮膚の症状別スキンケア |
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・ステロイド治療7年、中止後3日目で炎症があちこちで吹き出る。
・ 水道水のお風呂に入ると、痛くて仕方なかった。
・ 夜眠れず、昼夜逆転の生活になる。
・ 体温調節ができないのか、寒さや、ほてりを気温に関係なく感じる。
- 医師にステロイドは大丈夫だといわれていたが、止めて3日でこんな状態になるほどの影響があったことに怖くなった。 すでに薬を塗っても完全にきれいな肌には戻らなくなっていたが、どうにか生活はできていた。効き目がだんだん弱くなり、 いつか薬が効かなくなるだろうと覚悟していたが、離脱症状が起きて初めてステロイドの怖さに気づき、大きなショックを受ける。

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・ステロイド治療歴10年、中止後13日目で塗った記憶のない
部位からも炎症が出る。
・ 夜はうとうと眠れるが、寝汗がすごくて不快。
・ 生理は4カ月ほど止まっている。
・ 体が動かしづらく、全身がこっているような感じがする。
・ 匂い、体臭がひどい。
- 幼少の頃は軽度のアトピーだったが、成長するにつれて悪化の一途をたどる。高2の頃、ステロイドを塗っても効かなくなってきたと実感するように。 「ステロイド治療が本当によいものであれば、なぜ2~3日止めただけで何倍も悪化するのか説明がつかない。リバウンドはつらいが、 あのまま続けていたらと思うと、ステロイドの怖さに今気づいてほんとによかった」と感じている。
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豊泉水にサージオイル
(もしくはスキンオイルΩ
)を多めに混ぜたスプレーで保水。
※ スプレーをかけた際に傷などしみる部位があれば、サージオイル(もしくはスキンオイルΩ)を混ぜて伸びを良くしたスキンクリームで保護してからスプレーで再度保水する。
※ 乾燥が激しい部位は、直接吹きつけた上からコットンの両面に滴るくらいにしみ込ませ、3分ほどパックをするとより効果的。スプレーでコットンに補給しながら十分に保水ケアを行う。
肌に水分が残っている状態で、スキンクリームにスキンオイルΩを適量混ぜて伸びを良くしてから、全体に塗る。顔の照かりが気になれば、オイルケアの後にAPクリームをぬると、照かりが気にならなくなる。。
【 CASE11の場合】
皮膚が薄く敏感になっているので、チュビファーストで保護する(就寝時の首への着用は避ける)。
【 CASE12の場合】
関節などで気になる部位はチュビファーストで保 護。衣類はできるだけゴムの緩いものを選ぶ。
- ■ 離脱症状のスキンケア
ステロイドの離脱症状は回復へ向かう一過程ですが、体のバランスを大きく崩している状態。スキンケアのみで対応できる状態ではなく、 自然治癒力を高めるための生活、入浴、睡眠、運動、食など総合的に考えたアプローチが必要です。
CASE11・12についても、総合的なアプローチが必要です。ここではお二人に共通する離脱症状時のスキンケア・入浴・生活面の基本的な考え方を紹介します。


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・シャワーはドゥキレイで塩素対策、浴湯は活水対策と濃縮温泉または源泉を5~10リットル入れるなど、肌にやさしい入浴環境を作る(濃縮温泉の種類と濃度はご相談ください)。 離脱症状が激しいときは、源泉を多めに使用すると効果的。
・ 入浴後の急激な乾燥を和らげるために、浴湯にAPバスオイルを使用する。また、それでも乾燥が気になる場合には、湿度のある浴室でプルルベビーオイルをさっと塗って出るとよい。
・ 38~39℃の不感温度で湯治を行う。最初汗をかけない状態が続くが、最終的には39℃の20分くらいの入浴で、鼻の頭からぽつぽつ汗が出てくるようになると、体も楽になり、回復を実感できるようになる。
・ 体は、プルルソフトベビーソープでやさしく手で洗う。
- ジュクジュク状態の肌は、患部を清潔に保ち、シンプルにサージオイルとチュビファーストで保護するのが基本です。ジュクジュクが治まり乾燥した状態になったら、サージオイルをプルルベビーオイルに替えます。
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睡眠・休養を十分に。離脱時は、体内のステロイドホルモン分泌サイクルの影響もあり、夜や日中は眠れないことが多く、明け方にやっとうとうとするようになります。 この時期の睡眠は、質よりも量を取るよう意識します。昼でも夕方でも横になってうとうとでもよいからとにかく睡眠を確保しましょう。この時期に無理をすると回復に時 間がかかるのでしっかり休みましょう。
入浴、運動、スキンケア、食などは、一人ひとりプランが異なるので、ご相談したい方はあとぴナビ相談室にお問い合わせください。

