アトピー夏のお悩み相談室【前編】 |
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- 日焼けした肌のケアはどうしたらいい?
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夏場、炎天下など直射日光にさ
らされ、日焼けしたときのケアは
どうしたらいいですか?
アトピー体質の人は特に皮膚の バリア層が薄くダメージが大きい ようですが、
私の場合、日焼け止 めクリームで措置をしても、ひど いときは真っ赤になり、
回復する まで苦労させられます。何か良い 方法があれば教えて下さい。
徳島県 T・Yさん(50歳・男性)
- 保水と保護を意識したスキンケアを
まずは日差しを浴びないこと
肌に炎症がある場合、強い日差 しを浴びることで、肌によりダ メージを与えることになります。 まずは日差しを浴びないような工 夫を行うことが大切です。
日差し の強い時間帯の外出を避ける、薄 手の長袖の衣類を着用する、帽子 をかぶる、日傘を利用するといっ た日焼け対策を心がけましょう。
日焼けには、保水と保護のスキンケア
それでも日差しを浴びてしまっ た場合には、肌は炎症が生じてい ますので、APローションなどに よる保水とベビーオイルなどの液 状オイルで保護を意識したスキン ケアを行いましょう。
日焼けがひどく、火ぶくれのよ うになってしまった場合は、「や けど」と同じような状況です。痛 みを伴う場合などは、医師への受 診が必要となることもあります。
- 短時間の外出でもUVケアは必要なの?
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UVクリームは外に長時間いる
時のみ使っています。
少し外出す るときも塗った方がいいですか?
京都府 Y・T(31歳・女性)
- 紫外線の影響を受けやすい場合は、短時間でもUVケアしましょう
短時間でもUVケアを
紫外線によるダメージは、受 けた時間により異なりますが、 短い時間でも影響は受けていま す。
UVクリームは、そのダメージをゼロにすることはできません が、紫外線を受けた時間を「短縮」 してくれる働きがあります。
短い 時間の外出であっても、紫外線に よる影響を受けやすい方は使用し た方が良いでしょう。
夏はUVケアを中心に
なお、室内にいても、透過性が 強く、細胞にダメージがあるとさ れる紫外線A波(PA)の影響を受 けることがあります。夏に症状が 悪化しやすく原因が思い当たらな い場合、夏場の基本的なスキンケ アをUVケアのアイテムを中心に 行うと良いかもしれません。
- 日焼け止めの選び方・ 使い方を教えて
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夏はいつも日焼け止めに苦労し
ます。特に顔。クリーム系と乳液系
の日焼け止め、
どっちにするか迷 います。室内はクーラーがきいて て乾燥するけど、外では汗だく…。
日焼け止めの選び方、使い方など 教えてください。
兵庫県 K・Tさん(32歳・女性)
- 肌に合っているか、使いやすいかを基準に選びましょう
自分に合ったアイテムを
UVアイテムは、その基材が ローションなのか、クリームなの か、乳液なのかという違いにより 種類が異なります。日焼け止めの 仕組みそのものは、吸収・反射と いう違いはあっても、共通してい ます。
SPF値は20前後で十分
したがって、日焼け止めを選ぶ 場合、自分の肌に合っている、あ るいは使いやすいアイテムを使用 することがまず第一です。
紫外線B波(短時間で肌に赤み・ 炎症を起こさせる)の指数である SPF値は、炎天下の砂浜に長時 間いる場合など特殊な状況でない 限り、それほど高い数値にこだわ る必要はないでしょう。
日常生活 の上では、SPF値が20前後あれ ば数時間の外出には十分対応でき ます。SPF値が高ければ高いほ ど、肌に刺激を感じやすい傾向が あるようなので、注意しましょう。
UVアイテムは一番外側に
日焼け止めの使い方ですが、吸 収タイプ、反射タイプともに、「肌 の一番外側にUVアイテムを 使用する」ことが良いと言えま す。
他のスキンケアアイテムも 併用している場合、通常のスキ ンケアを行った最後に、UVア イテムを上塗りするようにしましょう。

