乳幼児のアトピー対策初夏のケア |
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乳幼児は成人と比べて、特定のアレルゲンに反応を示すことが多い傾向にあります。食物、ダニ、ハウスダストなどが代表的なものですが、 湿度が上がるこれからの時期は、特にカビ、ダニ、ハウスダストなど、呼吸を通して体内に吸収されやすいアレルゲンには注意が必要です。
カビ、ダニ、ハウスダスト対策の基本は、部屋の換気と掃除です。部屋の掃除だけでなく、寝具もダニの温床となりやすいので干して掃除機を かけたり、洗うなどの対策が大切です。 また、入浴をしっかり行っている方は浴室のカビにも注意しましょう。
薬剤などによるダニ・カビ対策製品も多く出回っています。これらを使う場合は、化学物質の影響に注意し、 できる限り刺激が少ない体に無害なものを選ぶようにしましょう。


「汗対策」のところでも触れましたが、これからの季節、気にしたいのは感染症です。
特に、乳幼児の場合、免疫機能そのものがまだ成長過程にあることが多く、トビヒやヘルペス(場合によってはカポジ水痘様発疹症も)にかかりやすいので注意しましょう。
皮膚の感染症の原因は、免疫機能に加えて、皮膚のバリア機能の問題も関わってきます。いったん、かき壊してバリア機能が低下すると、 ウイルスや菌などの外敵に対する皮膚自体の抵抗力が低下します。免疫力とバリア機能が同時に低下すると、一気に感染症が広がることがあります。
そこで、かゆみが強い場合には「バリア機能」の保護を意識した対策を行います。具体的には、スキンケアの基本となる「保水」「保湿」「保護」 の中で「保護」を意識したケアを行うことです。
かき壊しが広がっている場合には、チュビファーストなどの包帯でカバーすることも、皮膚の保護につながります。


