アトピー克服のキホン |
![]() |


- 基本は「保水」状況に合わせて適切な「保湿」
アトピー性皮膚炎の「誤ったスキンケア」で最も多いのは、オイルのみを多用しているケース。乾燥が強くひび割れやかき傷のある皮膚の場合、水分を含んだローション・ジェル・クリームなどを使うと皮膚にしみて痛いので、オイルを選択することが多いようです。皮膚に浸透しやすいオイルを使えば、皮膚も柔らかくなります。そしてそれが皮膚の「弾力」や「潤い」と勘違いされがちです。 皮膚の乾燥対策で最も大切なのは、角質層に不足した水分を補うこと。オイルを使う目的は、角質層の水分を逃がさないように皮膜を作ることにあります。だからオイルによって直接角質層の水分を補うことはできません。
夏場、乾燥してサラサラの砂場にシートをかぶせても、砂場が潤うことはありません。砂場に水を適度にまいてからシートをかぶせると、砂場が湿った状態をある程度保つことができます。オイルの役割は、砂場のシートと同じです。まず皮膚に水分を与えてからオイルを重ねぬりすることが大切です。 スキンケアの基本は、まず「保水」すること。そして、バリア機能が低下した場合や自力で皮脂膜が上手く作れない場合(汗をかかない方など)は、保水で角質層に与えた水分の蒸発を防ぐために「保湿」を重ねるようにします。

