初夏から夏にかけてのアトピー対策 |
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- ミネラルとビタミンをしっかり摂る
- 暑い時期、体調を低下させる食生活の要因は大きく分けると二つあります。まず一つが「ミネラル」「ビタミン」などの栄養素の不足です。野菜類は、葉物を中心にこれからの季節、旬のモノが多くなってきますが、食生活が不規則なアトピー性皮膚炎の方の場合、意外とこれらの補給が足りていない、というケースは多く見受けます。
また、野菜を摂取する際、夏場はどうしても冷えた生野菜にドレッシングをかけてさっぱりと、という調理法が多くなりますが、生野菜は、量は多く見えても実際のかさは少なく、食物繊維や体への吸収面を考えると、やはり一度、加熱した方が良いと言えるでしょう。
もちろん、栄養素の中には加熱することで失われるものもありますが、完全に全て失われるわけではありませんから、例えば茹でることでカサが小さくなり、多めの量を摂取でき、加熱されることで体に吸収されやすくなるため、逆に必要な栄養素の量を補給しやすくなる場合の方が多いと言えるでしょう。調理方法を工夫しながら、野菜類をしっかりと摂取することを考えましょう。
- 夏に不足しがちな脂質とタンパク質
次に気をつけたいのは、「脂質」と「たんぱく質」の不足です。アトピー性皮膚炎の方にとって、過剰な脂質やタンパク質は、痒みの原因となることもありますが、体の栄養素として健康を維持していくためには必須な栄養素でもありますから、必要量の摂取は行わなければなりません。
しかし、暑い時期、こうした脂質やタンパク質を多く含む食材は敬遠されやすく、これらが不足することで、皮膚の再生機能が低下したり、免疫力が低下することでアトピー性皮膚炎の状態が悪くなっている、というケースがあります。体の細胞は、外部からの栄養補給により作られ、その成分となる糖質、タンパク質、脂質、無機質などの栄養素には、いずれも「必要な量」があります。
この「必要な量」とは、健康維持に必要な量、健康改善に必要な量に分かれており、前者は比較的少量でも何とかなりますが、後者は一定の量を必要とします。自分の体にとって、「必要な栄養素」をバランスよく摂取できるように意識しましょう。
