アトピー改善のためのスキンケア教室 (前編) |
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千葉県 中嶋哲太さん 16歳
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Profile
中学ではバスケットボール、 高校では弓道部というス ポーツ青年の中嶋さん。生 後1カ月でアトピー性皮膚 炎を発症し、4カ月の頃に大 学病院に入院するほどの重 症に。それ以来、16年間ス テロイド剤を使い続け、今 年の4月に薬を断つ決心を しました。 スキンケアはもちろん今後 どのようにアトピーを治して いけばいいのか、まだ手探 り状態で、スキンケア教室に 参加しました。
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生まれたときからアトピー
で、16年間使い続けたステロイ
ド剤をやめたばかりという中嶋
さん。離脱症状で体中が痛く、
首や腰を曲げるのにも一苦労で
す。特に首、膝の後ろ、腿の付け
根部分はつらそうで、皮膚が硬
くなって動かすと切れやすい状
態です。肩や耳、おでこなども傷
でジュクジュクの炎症がみられ
ます。
「あとぴナビをみて、クリーム やオイルを揃えることにしまし たが、届いてまだ2日目なんで す」。何をどうしたらいいのかわ からない手探り状態の中嶋さん に、相談員はまず離脱症状がど んな状態であるのかを説明しま す。それから、早く治すためには どうしたらいいか、治るまでの 間に皮膚に悪い刺激を与えない こと、そのためにスキンケアが 重要であることをレクチャーし ていきました。
- ■ここを改善
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中嶋さんのように傷が多い状態では、スキンケアは
もちろん、生活全般において皮膚への刺激となるも
のを極力減らすことが大切。
お風呂の水やシャワー、体を洗うソープやシャン プーなど入浴時の刺激をできるだけ減らし、衣類や 寝具なども、皮膚に刺激の少ないものを選びます。 スキンケアも、「刺激が少ない」「しみない」ケアが基本。ま ずは、刺激がなく肌に浸透しやすい水(温泉水が理想的)を 使って保水・クールダウンを行うことから始めます。それか ら症状にあわせてオイルやクリームを混ぜたり、適切なケア を考えていきましょう。
