11月のアトピーケア |
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- 回数はできるだけ朝晩、無理なら週末だけでも そうしたい
- 単純に、2回このような入浴を行うことで当然、血流・代謝の良い状態の時間は1回の時よりも長くなります。また、その時間の間を効果的なスキンケアでカバーしてあげれば、肌のバリア機能の低下も極力防ぐことができます。就寝前の入浴のポイントは寝る1時間半くらい前の入浴、自律神経も副交感神経優位のリラックスモードに入り、いったん上がった体温が下がり始めるので眠りにもつきやすくなり、快眠度も上がります。
時間は、これまでのアトピー性皮膚炎の方のアンケートでは、小児の場合は1回あたり20分程度、成人の場合は30分〜40分を目指すと良い結果が期待できるようです。ただし、一人ひとり症状や、体力等も違いますので、現状の適切な入浴時間は、相談ダイヤル等でご相談ください。
- 入浴環境を整えるできるだけ肌にマイナスとなる要因を無くす
- 毎日のことで、皮膚に一番影響のある習慣だからこそ、できるだけ良い環境にすることが大切です。悪い環境で入浴を続けることはかえって悪化の原因を作る可能性があるので、注意が必要です。
温泉がアトピー性皮膚炎や他の皮膚疾患にもよいことは、今では広く知られています。
また温泉の組成はというと、実は「1%の成分」と、「99%の水(雨水、雪解け水など)」でできていて、医学的に認められた効果としては、温熱作用、含有化学成分の作用、物理作用、非特異的変調作用といった効果があります。ですから、「成分」としては「濃縮温泉」を使用することである程度、その効果を持たせることがきます。また、肌への刺激を最大限少なくした良質な「水」にするという点では、塩素対策やアクアゲインなどで活水対策をすると、成分との相乗効果も高まります。
特に、温熱効果(血流・代謝)を高めたい場合は、血管拡張作用のある重炭酸イオンを8860mg/ℓも発生させることができる「薬用重炭酸湯」を使用するとよいでしょう。
毎日のことだから、少しでも良い効果を得られる環境を整えておくこと、これが重要になります。

